「歯ぐきの腫れ・歯ぐきからの出血」は早めの治療を~歯周病治療~
歯周病は高齢の方がかかる病気のようなイメージがあるかもしれません。しかし25歳以上の日本人の約8割が歯周病予備軍、またはすでに歯周病を発症しているといわれているほど蔓延している病気です。日本人の成人が歯を失う原因の第1位は歯周病なのです。
歯周病とは
歯ぐきや歯を支える顎の骨などの組織が細菌によって炎症を起こす病気が歯周病です。歯周病は「歯肉炎」と「歯周炎」に分かれ、炎症が歯ぐきだけの場合を歯肉炎といい、歯を支える組織にまでおよんでしまった段階を歯周炎といいます。初期段階ではほとんど自覚症状がなく、放っておくとどんどん悪化し、歯が抜け落ちてしまうことにもつながる怖い病気です。
歯周病チェックシート
広く蔓延している歯周病。あなたは大丈夫ですか? チェックしてみてください。
チェックがない場合 |
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現時点では歯周病の心配はないようです。お口の健康を維持するため、毎日のブラッシングなどによるセルフケアを続け、歯医者さんでの定期健診も受けて予防につなげましょう。 |
チェックがある場合 |
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歯周炎が疑われます。放っておくと歯を失うことにつながりますので、できるだけ早く、歯科医院での治療を受けましょう。 |
歯周病の進行
健康な歯ぐき | |
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・健康な歯肉は弾力があり引き締まっていて薄いピンク色です ・歯と歯ぐきの溝は0.5~2mm未満です |
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軽度歯周病(歯肉炎・軽度歯周炎) | |
・プラークや歯石が付着し始めていて歯ぐきに炎症がみられます ・ブラッシングの際に歯ぐきから出血することがあり、起床時に口の中がねばつくことがあります ・歯と歯ぐきの溝は2~3mm程度です |
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中等度歯周炎 | |
・水がしみるようになり、ブラッシング時に出血しやすくなります ・口臭が気になり始め、歯ぐきから膿が出ることもあります ・歯と歯ぐきの溝が深くなり歯周ポケットを形成。深さは3~6mm程度です |
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重度歯周炎 | |
・歯周ポケットが6mm以上とさらに深くなります ・歯ぐきがぶよぶよと腫れ、歯の周辺を押すと膿が出ます ・歯を支える顎の骨がほとんど溶けてしまうので、歯根が露出し、歯がかなりぐらつく状態です ・悪化させると歯が抜け落ちてしまうこともあります |
PICKUPお口の健康維持と全身の健康について
歯周病や虫歯などのお口のトラブルの治療や予防はお口の中の健康維持のためにだけ行うと思われがちですが、じつは全身の健康にもつながります。歯を失ってしまうと、しっかり咬めないので消化器官へも過度の負担をかけがちです。また、好きな物が食べられなくなったり、口元が気になって思い切り笑えなくなったり、会話が億劫になったりしてしまうとQ.O.L.(生活の質)が低下してしまいます。
≫お口のトラブルの全身への影響について詳しくはこちらをご覧ください。
熊本市中央区大江の歯医者「臣歯科診療所」では、患者さんの健康維持や生活の質の向上につながるように歯周病や虫歯の治療とともに予防にも力を入れています。お口の健康のためにはお口のトラブルを未然に防ぐことが大切です。歯の健康を保ちたい方、できるだけ歯を残したい方、できるだけ痛くない治療を受けたい方など、お気軽にご相談ください。